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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年1月18日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:ニッケル製品の輸出税を計画

 2022年1月14日付け現地メディアによると、政府は、世界最大のニッケル生産国である同国の川下産業の発展をさらに後押しするため、一部のニッケル金属製品に累進輸出税をかけることを検討している。投資・海事調整大臣室のSeptian Hario Seto鉱業・投資担当補佐官が、2022年1月13日に語ったところによるもので、早ければ2022年中に適用される。輸出税政策についての詳細は明らかでない。
 これに対して、PT Vale Indonesia(PTVI)の取締役Bernardus Irmanto氏によれば、輸出税は、日本にニッケルマットの全量を輸出しているPTVIを含む国内のニッケル金属メーカーに新たな圧力をかけることになる。
 Irmanto氏は、国内の川下産業の能力と、全てのニッケル業界のプレーヤーが、ニッケル金属製品をさらに加工する精製所の開発や、電気自動車(EV)バッテリーの前駆体生産への投資を計画しているわけではないとして、輸出税の計画を再考するよう政府に訴えた。
 他方、インドネシアニッケル鉱業者協会(APNI)の専務理事Meidy Katrin Lengkey氏は、ニッケル金属への輸出税案は国の利益になるので、支持している。Lengkey氏は、政府から様々な優遇措置を受けている国内のニッケル製錬産業から、政府が財政的利益を得るべき時が来たと付け加えた。また、同氏によれば、国内の製錬所のほとんどが中国企業によって所有されており、生産されたNPIとフェロニッケル製品は、中国の15%の輸入税の対象になっている。

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