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2022年1月20日 バンクーバー 佐藤すみれ

パナマ:Minera Panamá社、Cobre Panamá銅鉱山のロイヤルティ引き上げに合意

 2022年1月17日、Cobre Panamá銅鉱山操業に係る契約再交渉に関し、加First Quantum Minerals社は、パナマ政府が提示した最終提案に合意した旨をニュースリリースにて発表した。ロイヤルティは、これまで鉱業法に基づきCobre Panamá鉱山の売上総利益に対し2%と規定されていたが、新たに12~16%に引き上げられることとなる。また、新たに賦課される法人所得税25%等諸税を合わせ、銅価格の変動に関わらず最低375mUS$/年の支払保証が課されることとなる。First Quantum社発表によると、現地法人であるMinera Panamá社は政府により提示された額が妥当であると判断し、この提案を受け入れる一方で、操業継続を保証するための措置を政府に要請したことを明らかにした。Cortizo大統領は2022年1月18日の会見において、従来と比較し国は約10倍の収入を得ることとなると強調し、今後の流れとして新契約書の作成や、パブリックコメントの公募、会計検査院及び国会の承認など、関連手続きを完了させる必要があると述べた。また、業界紙報道によると、投資銀行業務等を手掛けるJefferies Group社アナリストは、Minera Panamá社が新ロイヤルティ率を5%と見積もっていたことを明かし、今回の大幅な引き上げは衝撃的であったとコメントした。

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