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セルビア:セルビア政府、Rio TintoのJadarリチウムプロジェクトの開発許可を取り消し
2022年1月21日付けのメディア情報によると、セルビア政府はRio TintoのJadarリチウムプロジェクトの開発許可を取り消した。セルビアBrnabic首相は、「全ての決定と全てのライセンスは無効化された。プロジェクトを中止するようにとの環境団体からの要請を聞き入れた。Jadarプロジェクトに関してはこれで終わりである。Rio Tintoは地域社会にも政府にも不十分な情報しか提供しなかった。」と述べている。同プロジェクトは、フル操業時においてバッテリー品位の炭酸リチウム生産能力58千t/年を見込み、欧州で最大のリチウム鉱山になると予想されていた。Rio Tintoは1月17日の週に、同プロジェクトについて環境アセスメントの完了に必要なライセンス取得の遅れにより生産タイムラインを2027年まで1年先送りするとしていた。Rio TintoはBrnabic首相の声明に対して強い懸念を表明し、「Jadarプロジェクトにおいて、我々は常にセルビア共和国の法律に準拠して対応してきた。Rio Tintoはこの決定の法的根拠や、我々の活動とセルビア国民に対する影響を精査している。」と付け加えた。
