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インドネシア:ニッケル銑鉄の輸出に関税を課すことを示唆
2022年1月18日付けメディアによると、Septian Hario Seto海事・投資担当副大臣は、2022年にニッケル銑鉄(NPI)に対する輸出関税の賦課を開始する可能性を示唆した。同大臣によれば、ニッケル価格が15,000US$/t以上であれば2%の輸出税(300US$/t)とし、ニッケル価格に比例して税額が増加する。
輸出税は、同国のニッケル埋蔵量の確保のため、ニッケル採掘業者が海外に出荷する前に製品を加工することを奨励することが目的である。
インドネシアは2020年にニッケル鉱石の輸出を禁止して以来、中国へのNPIの主要供給国となっている。2021年1~11月、中国のNPI輸入総量は3.39百万tに達し、前年同期比9.22%増であった。そのうち、インドネシアからのNPI輸入量は2.85百万tで、前年比15.15%増となり、中国のNPI輸入総量の約84%を占めた。インドネシアの輸出関税が引き上げられれば、中国でのNPI輸入コストが大幅に上昇することになる。
