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中国:贛鋒リチウム業、固体電池を搭載した電気自動車の第1期納品を完了
2022年1月24日付け現地紙によると、2022年1月22日、贛鋒リチウム業業股份有限公司(Ganfeng Lithium Co.,Ltd.)の子会社である贛鋒リチウム電科技有限公司(以下、贛鋒リチウム電)は、固体電池を搭載した最初の電気自動車(EV)「東風E70」50台を納品完了したと発表した。これは、中国国内での固体電池産業化に向けた第一歩である。
業界関係者によると、2030年頃に固体電池の市場占有率は20%に達する可能性がある。長期的にもリチウム需要は拡大する見込みで、主な自動車メーカーの計画によると、固体電池を搭載したEVは2022年中に大量生産を実現する見込みであるという。
贛鋒リチウム電によると、搭載された固体電池は「固体―液体混合リチウム電池」すなわち半固体リチウム電池で、固体電解質セパレーター等に固体材料を用い、材料システムの角度から電池の安全性及びエネルギー密度を高めたという。
今後の主流はやはり液体電池であるが、固体電池は家庭向けや軍需分野といったコストに敏感でない分野で使われる可能性がある。自動車駆動用としては主に、高級車に搭載される見通しだという。2030年までに、固体電池の市場占有率は20%に達する可能性がある。
