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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ウラン
2022年2月8日 シドニー Whatmore康子

豪:Energy Resources Australia社、NT準州Rangerウラン鉱山リハビリテーションにおけるコストオーバーランにより、完了時期も最大3年間遅延する恐れ

 2022年2月2日付けの地元メディアによると、Rio Tintoが89%の権益を所有する豪Energy Resources Australia(ERA)社は、NT準州Rangerウラン鉱山のリハビリテーションにおいて、費用額が1.6~2.2bA$に膨れ上がり完了時期も最長で2028年12月までに遅延する見通しであることを明らかにした。ERA社は、同鉱山のリハビリテーション費用を2017年12月の時点では526mA$と見積もっていたが、同鉱山の閉山に関する最終的なFSを2019年2月に発表した際には実質額で896mA$(2022年2月現在で名目額973mA$)に修正していた。同社は、今回における再度のコストオーバーランの理由として、ピット3の埋め立てに技術的なリスクが生じていることや、水流管理のために行う整地、水処理などで予測外のコストが生じたことを挙げている。同社は、豪連邦の原子力法「Atomic Energy Act 1953」に基づき、同リハビリテーションを2026年1月まで完了する必要があるが、現時点においては完了時期が早くとも2027年10~12月四半期、遅くて2028年10~12月四半期にずれ込む見通しであるため、同法を改正し、同リハビリテーションの完了期限を延長することについての話し合いを、豪連邦政府や利害関係者と進めているとしている。

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