ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銀
メキシコ:加Fortuna Silver Mines社、San José銀鉱山のMIA有効期限をめぐる問題が発生
2022年2月4日付けニュースリリースにて、加Fortuna Silver Mines社は、2021年12月に認可を受けたSan José銀鉱山(Oaxaca州)の環境許可に関し、有効期限に誤記があった旨環境天然資源省(SEMARNAT)より通知を受けたと発表した。SEMARNATは2021年12月17日付けで計12年間、2033年まで有効の環境許可を付与していたが、Fortuna Silver社発表によると、通達の中で、12年は誤りであり正しくは2年間の期限とする旨が記載されていた。同社は、今回の通知がSEMARNAT側のミスにより送付されたものであるとの考えを示したうえで、同社現地法人を通し当局と解決に向けて取り組んでいるほか、本通知の取り消しおよび12年の延長期間の確認を求める訴訟を提起したことを明かした。San José鉱山は、2009年に認可を受けた環境影響評価書(MIA)が2021年10月に有効期限を迎えたものの、環境許可の延長申請に困難が生じていたことから、操業継続の危機に瀕していた。
業界紙は、2018年にAndrés Manuel López Obrador大統領が就任して以来、SEMARNATが環境許可審査により厳しい立場を取っているとされることや、当局内の人員削減により手続きが滞っている現状に加え、今回の問題がメキシコにおける環境許可取得の難しさを象徴していると報じた。
