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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2022年2月10日 リマ 初谷和則

ペルー:Las Bambas銅鉱山、道路封鎖継続の場合操業停止の見通し

 MMG Las Bambas社は、2022年2月7日付けの声明にて、2022年1月28日にLas Bambas銅鉱山(Apurimac州)から100kmの距離に位置するCusco州Chumbivilcas郡でCcapacmarcaコミュニティ住民による南部鉱物輸送道封鎖が開始されたことを受けて、本鉱山は段階的な操業の減少を余儀なくされており、今後も封鎖が続く場合2022年2月20日に操業を停止する見通しを明らかにした。
 Chumbivilcas郡の大多数のコミュニティは、Vasquez元首相率いる政府代表団との協議の結果、2021年末~2022年1月半ばにかけてMMG Las Bambas社や政府との合意に至ったものの、Ccapacamarcaほか数コミュニティは本合意を拒絶し、道路封鎖を再開した経緯がある。
 同社は、政府やコミュニティと共に2021年末の合意内容履行に取り組みたいとの方針を示しつつ、違法な道路封鎖の即時排除を求めると表明した。
 現地紙によると、本件についてApurimac州のLantaron知事は、本鉱山の操業に必要な燃料を運ぶトラックは道路封鎖が行われるCcapacamarcaコミュニティを経由するため、今後も封鎖が続く場合は操業が停止されるとの見通しを示した上で、操業停止の場合同州は1日あたり2mPEN(ソーレス)の鉱業ロイヤルティを失うことになると危機感を表明した。また、2022年2月4日にHerreraエネルギー鉱山大臣と面談し、南部鉱物輸送道やLas Bambas銅鉱山をめぐる争議解決を要請したものの、一連の政治危機により、解決の見通しが不透明になっているとコメントした。

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