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2022年2月14日 北京 塚田裕之

中国:寧徳時代、5年連続で世界最大の駆動用電池企業に選出

 2022年2月7日付け現地紙によると、2021年の世界駆動用電池の搭載量ランキングで、寧徳時代新能源科技股份有限公司(CATL、以下、寧徳時代)が5年連続で第1位となった。
 韓国のエネルギー専門調査機関であるSNEが発表した最新統計値によると、寧徳時代の2021年駆動用電池分野の世界搭載量は96.7GWhに達し、市場占有率は32.6%であり、5年連続で世界第1位を維持した。また前年比で寧徳時代の市場占有率は8ポイント増加した。
 2022年1月、寧徳時代が発表した業績予測によると、2021年の純利益は対前年比150~195%増の140~165億元である。2018年の上場後、最大の利益額である。同社の時価総額は1.35万億元で、上海や深圳の株式市場の時価総額ランキングにおいて第4位となっている。
 寧徳時代の最大のライバルであるLG Energy Solution社は、2021年の駆動用電池の搭載量が60.2GWhで、市場占有率は20.3%、このランキングで第2位を占めたが、市場占有率は対前年比3ポイント下落した。2022年1月に行われた記者会見で、同社の権暎壽(Kwon Young Soo)CEOは、今後、同社の市場占有率が寧徳時代を上回ることを目標としたが、詳細スケジュールは明かさなかった。
 また、日本のPanasonicの世界駆動用電池の搭載数は36.1GWhで、全体に占める割合は12.2%となり、搭載数の第3位となった。対前年比で、同社の市場占有率は6ポイント以上下落した。
 上位10社のうち、寧徳時代のほか、比亜迪股份有限公司(以下、BYD)、中創新航科技股份有限公司(China Lithium Battery Technology Co.,Ltd.、以下、中創新航)、国軒高科股份有限公司(以下、国軒高科)、遠景動力技術有限公司(AESC、以下、遠景動力)、蜂巣能源科技有限公司(以下、蜂巣能源)の計6社の中国系企業がランクインした。
 BYDは第4位で、搭載量は26.3GWh、市場占有率は8.8%に拡大した。他4社の中国系企業はそれぞれ第7~10位を占め、市場占有率は計7.2%であった。
 SNEの統計によると、2021年、世界の駆動用電池の搭載量は296.8GWhであり、対前年比2倍であった。

企業名 2021年搭載量 伸び率 2021年市場占有率 2020年市場占有率
1.寧徳時代 96.7 167.5% 32.6% 24.6%
2.LG Energy Solution 60.2 75.5% 20.3% 23.4%
3.Panasonic 36.1 33.5% 12.2% 18.4%
4.BYD 26.3 167.7% 8.8% 6.7%
5.SKイノベーション 16.7 107.5% 5.6% 5.5%
6.Samsung SDI 13.2 56.0% 4.5% 5.8%
7.中創新航 7.9 130.5% 2.7% 2.3%
8.国軒高科 6.4 161.3% 2.1% 1.7%
9.遠景動力 4.2 7.8% 1.4% 2.7%
10.蜂巣能源 3.1 430.8% 1.0% 0.4%
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