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中国:寧徳時代、5年連続で世界最大の駆動用電池企業に選出
2022年2月7日付け現地紙によると、2021年の世界駆動用電池の搭載量ランキングで、寧徳時代新能源科技股份有限公司(CATL、以下、寧徳時代)が5年連続で第1位となった。
韓国のエネルギー専門調査機関であるSNEが発表した最新統計値によると、寧徳時代の2021年駆動用電池分野の世界搭載量は96.7GWhに達し、市場占有率は32.6%であり、5年連続で世界第1位を維持した。また前年比で寧徳時代の市場占有率は8ポイント増加した。
2022年1月、寧徳時代が発表した業績予測によると、2021年の純利益は対前年比150~195%増の140~165億元である。2018年の上場後、最大の利益額である。同社の時価総額は1.35万億元で、上海や深圳の株式市場の時価総額ランキングにおいて第4位となっている。
寧徳時代の最大のライバルであるLG Energy Solution社は、2021年の駆動用電池の搭載量が60.2GWhで、市場占有率は20.3%、このランキングで第2位を占めたが、市場占有率は対前年比3ポイント下落した。2022年1月に行われた記者会見で、同社の権暎壽(Kwon Young Soo)CEOは、今後、同社の市場占有率が寧徳時代を上回ることを目標としたが、詳細スケジュールは明かさなかった。
また、日本のPanasonicの世界駆動用電池の搭載数は36.1GWhで、全体に占める割合は12.2%となり、搭載数の第3位となった。対前年比で、同社の市場占有率は6ポイント以上下落した。
上位10社のうち、寧徳時代のほか、比亜迪股份有限公司(以下、BYD)、中創新航科技股份有限公司(China Lithium Battery Technology Co.,Ltd.、以下、中創新航)、国軒高科股份有限公司(以下、国軒高科)、遠景動力技術有限公司(AESC、以下、遠景動力)、蜂巣能源科技有限公司(以下、蜂巣能源)の計6社の中国系企業がランクインした。
BYDは第4位で、搭載量は26.3GWh、市場占有率は8.8%に拡大した。他4社の中国系企業はそれぞれ第7~10位を占め、市場占有率は計7.2%であった。
SNEの統計によると、2021年、世界の駆動用電池の搭載量は296.8GWhであり、対前年比2倍であった。
企業名 | 2021年搭載量 | 伸び率 | 2021年市場占有率 | 2020年市場占有率 |
---|---|---|---|---|
1.寧徳時代 | 96.7 | 167.5% | 32.6% | 24.6% |
2.LG Energy Solution | 60.2 | 75.5% | 20.3% | 23.4% |
3.Panasonic | 36.1 | 33.5% | 12.2% | 18.4% |
4.BYD | 26.3 | 167.7% | 8.8% | 6.7% |
5.SKイノベーション | 16.7 | 107.5% | 5.6% | 5.5% |
6.Samsung SDI | 13.2 | 56.0% | 4.5% | 5.8% |
7.中創新航 | 7.9 | 130.5% | 2.7% | 2.3% |
8.国軒高科 | 6.4 | 161.3% | 2.1% | 1.7% |
9.遠景動力 | 4.2 | 7.8% | 1.4% | 2.7% |
10.蜂巣能源 | 3.1 | 430.8% | 1.0% | 0.4% |
