加：Hazer Group社、加Suncor Energy社および加FortisBC Energy社と水素・人造黒鉛生産プロジェクトに関する覚書を締結

　2022年2月11日付け地元メディアによれば、豪Hazer Group社は、オイルサンド開発大手の加Suncor Energy社およびLNG生産企業の加FortisBC Energy社との間で、天然ガスから水素および人造黒鉛を生産するプロジェクトに関する覚書を締結した。Hazer Group社は、同社が開発した「HAZER Process」により、天然ガスおよび類似のメタン原料から、鉄鉱石を触媒として水素および人造黒鉛を製造する技術を有する。本プロジェクトでは、水素を2,500t/年、副産物として人造黒鉛9千tを生産することを計画している。Suncor Energy社は初期FS、エンジニアリング、建設を主導し、完工時にはオペレーターを担う。FortisBC Energy社は、原料となる天然ガスを供給し、生産された水素を購入する。2022年2月からFSを開始し、2023年のFID、2025年の操業開始を目標としている。また、本連携の一環として、Suncor Energy社とFortisBC Energy社は、HAZER Processに対する排他的アクセス権取得に向けた協議を行い、将来的には、カナダ国内および米CO州での同技術適用を検討する。