南ア：統計局、2021年12月の鉱業生産統計を発表

　2022年2月10日付け南ア統計局（Statistics SA）は、2021年12月の鉱業生産統計（初稿）を発表した。同月の主要鉱物生産量は、前年同月比PGM24.4％増、金15.3％減、鉄鉱石7.4％減、マンガン鉱石10.8％減、クロム鉱石2.3％増であり、総じて減産が目立った。12月の鉱産物売上については前年同月比10.7％増で、PGMの34.4％増が最も貢献している。年間を通した売上では、2021年は前年と比べて39.1％増になっている。Nedbank Groupのエコノミストによると、「12月に減産が目立ったのは、世界のオミクロン株感染とそれに伴うロックダウンの影響であった。2021年を通して好調なアウトプットであったが、コモディティ価格や世界的な需要の軟化、特に中国の影響を考えると、2022年もその好調が繰り返されるとは考えにくい。南アにおいては、電力供給や賃金紛争、新たなコロナ禍といったリスクがある。一方で、南ア・ランドが弱くなることは利益にとってのバッファーになるであろう。」と述べている。