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加:ブリティッシュコロンビア大学、調和のとれた炭素税制は鉱業にとって有益であるとの調査結果を発表
2022年2月9日付け地元メディアによれば、ブリティッシュコロンビア大学(UBC:University of British Columbia)の鉱業研究所は、鉱業は他産業に比べて炭素集約度が低く、調和のとれた炭素税制は世界の鉱業界に恩恵をもたらすとの調査結果を発表した。炭素税の導入により、エネルギートランジションに必要な鉱物の採掘コストが上昇したとしても、コモディティの価値に比べればその上昇幅は小さく、また他産業においてもクリーンエネルギーへの転換を余儀なくされるため、金属需要はさらに高まるとしている。本調査では一般公開情報を基に、生産に必要なCO2 1t当たりの商品価値について、ベースメタルおよびレアメタルのほか、天然ガス、石炭、農業製品などを含む23のコモディティを調査対象とした。本報告書を執筆したUBC研究者らは、炭素税制は持続可能性と経済性の利害が一致するケースであり、環境保護団体と鉱業界の連携に向けた道筋を見つけることが重要であると述べている。
