南ア：Ramaphosa大統領、一般教書演説の中で民間企業主体の構造改革をコミット

　2022年2月10日、南アCyril Ramaphosa大統領による2022年の施策を述べる一般教書演説が行われた。コロナ禍における過去最高の失業率の中、「政府の重要な課題は、民間セクターが台頭し、より多くの従業員を雇用できるような状況を作り出すことである。」と述べ、演説を通して民間部門の重要性が強調された。これまで国有会社が担ってきた発電、鉄道、港湾といったインフラ産業への民間参加の促進も言及されており、国有輸送会社Transnet社のダーバン港等におけるコンテナターミナル事業での民間提携や、国有電力会社Eskomの2022年内の分社化完了についてもコミットした。また、大統領府にて、省庁横断的に煩雑で官僚的な手続きの排除を目指す官僚機構改革チームを設置し、鉱業協議会の元会長であったSipho Nkosi氏を長官に任命した。総じて、南アのビジネス環境の改善に向けた構造改革をコミットする演説がなされた。