豪：Hawsons Iron社（旧社名Carpentaria Resources社）、NSW州Hawsons磁鉄鉱プロジェクトでBFSが進捗中

　2022年2月14日付けの地元メディアによると、豪Hawsons Iron社（旧社名Carpentaria Resources社）は、同社のNSW州Hawsons磁鉄鉱プロジェクトにおいてBFSが進捗中であることを明らかにした。同社はこのBFSの一環として行った調査では、同プロジェクトにおける資源量がDavis Tube Recoveryによる磁鉄鉱精鉱への換算で概測資源量132百万t、予測資源量268百万tと、同社が2017年に発表したPFSの結果と比較してそれぞれ9％増、18％増となったほか、経済性が確保できる限界品位であるカットオフ品位も9.5％から6％に向上したとしている。また、同調査や同社が最近行った調査によると、同プロジェクトでは鉱床が軟質であることから、鉱石から不純物やズリを容易に分離して70％近くと高品位な磁鉄鉱精鉱を生産することが可能であり、これらの精鉱が製鉄ではCO₂排出が比較的少なくて済むという点からも、脱炭素の動きが高まる製鉄業界から高い需要が見込めるとされるほか、精鉱生産の過程においても鉱石の粉砕に要する電力が節減できるというメリットが生じると予測されている。