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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2022年2月22日 ヨハネスブルグ 原田武

DRコンゴ:Ivanhoe Mines、Kipushi亜鉛鉱山再開発プロジェクトのFSを完成

 2022年2月14日付け加Ivanhoe Mines社の発表によると、同社はDRコンゴKipushi亜鉛鉱山の再開発プロジェクトに係るFSを完成させた。また、元々の同鉱山の所有者である国有会社Gecaminesとの間で開発に向けた新規契約を締結した。同鉱床は亜鉛品位が高いことを特徴としており、資源量(概測+精測)は11.8百万t(品位:Zn 35.3%)になる。鉱石処理量は800千t/年、亜鉛量にして24万t/年の精鉱を生産し、マインライフは15年間を計画している。既存の鉱山インフラを活用しつつ、開発期間は2年間、資本コストは382mUS$を予定し、FSの中では税引き後NPV(8%)は941mUS$、IRR41%を見込む。
 このFSを受けて、Ivanhoe社とGecaminesとの間では、商業生産に向けた新規契約を締結し、その中で、プロジェクト会社であるKipushi Corporation社(KICO)の資本構成に係る取り決めが行われた。現状、Ivanhoe社が子会社Kipushi Holding社を通じて68%、Gecaminesが32%の株式を所有しているところ、新規契約においては、Kipushi Holding社からGecaminesに段階的に株式の譲渡がなされ、現状確認されている資源量を採掘完了時にはIvanhoe社が20%、Gecaminesが80%を保有することになる。また、開発資金については、引き続きKipushi HoldingからKICOへの出資がなされる予定である。

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