インドネシア：中国のフェロニッケル輸入は好調を維持する見込み

　2022年2月2日付け現地メディアによると、中国のフェロニッケル輸入需要、特に低品位フェロニッケルは、中国政府がデュアルエネルギー消費政策を撤回することを前提に、2022年2～3月も堅調に推移するとして、PT Indeks Komoditas Indonesia（IKI）が最新のインドネシアニッケルレポート（INR）の中で報告した。
　同レポートによると、在庫が減少する中、韓国もステンレス鋼の需要増とニッケル鉱石の供給減を想定し、2022年第1四半期に低品位フェロニッケルの輸入を増やす見込みだとしている。
　また、インドネシアの2021年1～11月のフェロニッケル輸出量は増加したが、2021年11月の輸出量は中国の需要減退により10月より減少した。
　2021年1～11月のインドネシアのNPI輸出は、中国の需要減少により前年同期比78.4％減少した。PT IKIは、世界市場でのニッケル価格の高騰により、中国の産業界がコスト削減のためにNPIを多く輸入する可能性があるため、2022年2月のNPI輸出は増加すると予測している。