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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2022年2月25日 シドニー Whatmore康子

豪:中Shenghe Resources(盛和資源)社、Peak Rare earths社の権益19.9%を取得したことが豪州の外国投資政策に抵触か

 2022年2月18日付けの地元メディアによると、中国のレアアース企業Shenghe Resources(盛和資源)社が、タンザニアにおけるNguallaレアアースプロジェクトなどを実施する豪Peak Rare Earths社の権益を19.9%取得したことで、豪連邦政府の外国投資政策に抵触した可能性があることが明らかになった。同政府は外国投資政策において、外国企業が豪州企業の権益を取得する際、権益の取得比率が当該の外国企業が民間企業の場合は20%以上、国営企業の場合は10%以上となれば同政府の認可を取得する必要があるとし、国営企業の定義に関しては「国家政府の運営する機関や企業が合計20%以上の権益を保有する企業」と定めている。一方、Shenghe社は2022年2月11日に投資企業の英Appian Capital Advisory社からPeak Rare Earths社の株式を1株当たり約1A$、総額で約39.2mA$を取得したことによりPeak Rare Earths社の権益を19.9%取得したが、自社権益の20%以上は、中国地質科学院など、中国政府の機関や企業によって保有されるものであると同メディアは報じている。

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