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鉱種:
鉄鉱石 その他 ニッケル
2022年2月25日 ジャカルタ 白鳥智裕

フィリピン:鉱山地球科学局、鉱石加工工場を推進するために必要な法制度を提案

 2022年2月13日付け現地メディアによると、鉱山地球科学局(MGB)は、鉱業の価値を高めることができる鉱石加工工場を設置することを鉱山会社に強制するための適切な法律の制定を求めた。Wilfredo Moncano MGB局長がウェブセミナーで述べたもので、未加工鉱石の輸出を徐々に減らし、代わりに地元の鉱業界がより多くの利益を生み出すため、国内で鉱石の加工を行う必要性を指摘した。現在、国内出荷鉱石の90%が加工されずに輸出されているという。
 Moncano氏によれば、MGBが提案する未加工鉱石の輸出の漸減を推し進める法案が審議中である。これは、2021年7月、Shirlyn Bañas-Nograles下院議員が提出した鉱物処理と付加価値の促進法案(HB 9775)で、ニッケルラテライト鉱、マグネタイト砂または鉄精鉱、その他の金属原料鉱の直接出荷を徐々に制限することを目指したものである。この法案は、国内総生産(GDP)に対する鉱業の貢献度を高めるだけでなく、雇用の増加も目指している。
 また、Moncano氏によれば、法律の制定とは別に、加工工場の設立に向けた投資も必要とされている。これらの加工工場を立ち上げるには費用がかかるため、地元の投資家の資金調達能力も課題であるとした。

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