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2022年2月28日 リマ 初谷和則

ペルー:Cusco州Espianr郡のCoporaque区コミュニティ、協議再開により南部鉱物輸送道封鎖せず

 2022年2月18日付け現地紙によると、Cusco州Espinar郡Coporaque区の複数のコミュニティと、首相府やMMG Las Bambas社代表が4時間あまりにわたる協議を行った結果、同区の要請への対応を目的とする協議継続が合意され、同区が実施を発表していた南部鉱物輸送道の封鎖は回避された。
 Coporaque区のコミュニティは、MMG Las Bambas社に対し農業用トラクター20台寄付のほか、協定締結、Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)の直接影響エリア指定などを要請しており、次回2022年3月3日の協議会で、同社から具体提案が示されるべきとの立場を示している。
 一方2022年2月21日付報道によると、政府は2022年3月14日にApurimac州で南部鉱物輸送道に係る諸問題に関する協議会を実施することで同州のLantaron知事と合意した。
 本道路、Las Bambas銅鉱山関連の争議エリアや協議対象が拡大している状況について、首相府のMolina元地域ガバナンス副大臣は、現政府による不明瞭な争議対応が地域住民の期待を高めているとし、特に政府による最大の過ちは、協議の対象を細分化したことだと指摘した。その上でMolina元副大臣は、政府は道路封鎖などの強硬手段を行う地域全てに即座に出向き協議実施を受け入れるのではなく、これら地域の要望を取りまとめ集団的・包括的な交渉を行うべきだと述べた。また新政権発足後の人事により、首相府やエネルギー鉱山省(MINEM)における社会争議対応能力は弱体化したと意見した。
 その一方でMMG Las Bambas社の対応も完璧だったとは言えないと指摘し、同社は南部鉱物輸送道を利用していながら、精鉱輸送トラック通過による粉塵発生に関する環境評価監査庁(OEFA)の対策措置命令に対し訴訟を起こしたことなどに言及した。また、同社がCusco州内の本道路の通過地域を影響エリアとして指定することに懸念を持つことは理解できるが、1日300台のトラック通過を受け入れている住民に対して、何らかの具体的なメッセージや姿勢を示し理解を得る方法があるはずだとの考えを示した。

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