閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2022年2月28日 リマ 初谷和則

エクアドル:Llurimagua銅プロジェクト、Íntagコミュニティが環境協議未実施と訴訟

 2022年2月14日付け現地紙によると、エクアドル鉱業公社ENAMI EPとチリCODELCOが実施するLlurimagua銅プロジェクトについて、プロジェクトが位置するImbabura県のÍntagコミュニティは、コミュニティとの環境協議が実施されていないとして、環境・水資源・エコロジー転換省、エネルギー再生不能天然資源省及び国家弁護官事務所を相手取り、環境協議の権利の保護を求めて訴訟を起こした。
 本件について、2022年1月31日から10日間の意見聴取が行われ、Imbabura県Cotacachi郡の法廷はこの訴訟を却下する判決をした。一方Íntagコミュニティはこれを不服として、控訴する予定となっている。
 Llurimagua銅プロジェクトの直接影響範囲内には、Junín、Chalguayaku Alto、Cerro Pelado、Barcelonaといったコミュニティがある。2022年2月14日にはこれらコミュニティのリーダーらが記者会見を行い、Cotacachi郡の法廷の判決は不当であり、いくつかの判例を考慮していないものであると主張した。リーダーらは、Los Cedros保護林に関する憲法裁判所の判決(2021年12月16日付 ニュース・フラッシュ:Río Magdalenaプロジェクト、憲法裁判所は探査開始禁止の判決参照)が拘束力を持った判例になると考えている。

ページトップへ