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2022年3月2日 ジャカルタ 白鳥智裕

フィリピン:自由な鉱業政策で外国人投資家を呼び戻す

 2022年2月22日付け現地メディアによると、Duterte政権による最近の政策の動きにより、鉱業界の重鎮たちは、フィリピンが海外の鉱業投資家の目に再び留まるようになったと述べた。以下、各人からの発言を抜粋する。

フィリピン鉱業会議所Michael T. Toledo会長(Silangan Mindanao Mining社COO、Filex Mining社子会社)
・オーストラリアの投資家は、フィリピン政府が鉱業政策を緩和する最近の決定を歓迎し、このセクターに外国資本が再び流入する可能性を高めている。
・鉱業はオーストラリア経済の柱であり、オーストラリアの産業は、投資の急増と金属価格の高騰により、潜在的な好景気の兆しを見せている。
・フィリピン政府による最近の政策措置は、同国の膨大な鉱物資源を、責任を持って公平に開放する一方で、鉱業部門に対する投資家の信頼を高めることが期待される。
・露天掘り禁止を4年ぶりに解除し、政府と民間業者間の新規鉱物契約に関するモラトリアムを解除したことは、政府の規制強化により2016年以来大規模な投資が行われていない鉱業部門にとって朗報である。
・鉱業に対する投資家の関心が再び高まれば、業界の巨大な潜在能力を引き出す新たな資本流入につながる可能性がある。

フィリピン・オーストラリアビジネス評議会(PABC)及びオーストラリア・フィリピンビジネス評議会(APBC)
・環境天然資源省(DENR)が、銅、金、銀、複合鉱石の採取のための露天掘り禁止を4年ぶりに解除し、政府と民間業者間の新規鉱物契約に関するモラトリアムを解除したことは、国内および海外の直接投資に対してフィリピン鉱山分野が再びビジネス開放されたという明確なシグナルである。
・オーストラリアは、フィリピン政府と地域社会が求める責任ある採掘の実践に支えられた鉱物の開発と生産における世界的な専門家である。報酬を得る機会の可能性は、常にそこにあった。
・鉱業は、オーストラリアとフィリピンの補完性を如実に示す産業の一つである。(APBCのRene Cabrera会長)

 また、政府が鉱業規制を強化して以来、Philex社だけが2022年から、鉱山を開発する投資計画の実行を決定している。Surigao del Norte州のSilangan銅・金鉱床は、224mUS$を投資して2025年初頭に金と銅を産出する予定である。
 Philex社は当初、Silanganの大規模な開発資金を得るために外国人投資家を探していたが、政府の政策が不透明であったことが主な原因で、投資家を見つけることが出来なかった。Philex社は、Silanganプロジェクトの資金調達のために、新株予約権の発行、準備金の使用、銀行からの借り入れを行う予定である。
 フィリピンは世界で5番目に鉱物資源が豊富な国であり、金の埋蔵量は3位、銅は4位、ニッケルは5位となっている。国土の約3分の1が鉱物の可能性を持っているが、採掘権があるのはそのうちの10分の1に過ぎない。これらの資源は、約1tUS$の価値があると推定される。

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