閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2022年3月3日 リマ 初谷和則

ペルー:Minera Zafranal社、Zafranal銅プロジェクトの操業や見通しについて説明

 2022年2月25日付け現地紙によると、Minera Zafranal社のBaeza CEOは、Zafranal銅プロジェクト(Arequipa州)の操業では、Majes平原の地下200m付近に存在する地下水を利用する計画を明らかにした。この地下水は30~40年間の灌漑の影響で蓄積されたもので、飲用や農牧には適さないほか、15孔の井戸を設置し汲み上げる地下水を53km長のパイプで選鉱プラントまで送水すると説明した。また、リサイクルを行うことから、19年間のプロジェクト期間中に利用されるのは全地下水の10%程度であると説明した。
 そして、2022年半ばに持続可能環境投資許可庁(SENACE)による環境影響詳細調査(EIA-d)や、地表権関連の承認を得た後に、株主に対し投資認可を求める方針を示した。さらに、現在同社は探鉱契約を保有しているが、鉱山の建設・操業・閉山には国との間に30年間の契約を締結する必要があり、(対象エリアの)土地はMajes-Siguas灌漑プロジェクトの一部として、Arequipa州政府に付与された経緯があると説明した。
 さらに、鉱山建設の初期工事を2024年に開始し、建設期間は合計3年間となる見通しのほか、雇用人数は建設期間中が3,900名、操業開始後は1,300名となる見込みであると述べた。
 最後に、本プロジェクトの年間生産量見通し(金属換算量)は銅76千t、金29千oz(902kg)となり、まず1つ目のピットで15年間の採掘を実施した後、2つ目のピットで残りの期間の採掘を行う計画であるとしたほか、銅価格3US$/lbとした場合の収益率は16.8%、NPVは552mUS$となると説明した。

ページトップへ