閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト
2022年3月3日 ヨハネスブルグ 原田武

DRコンゴ:裁判所命令にて、Tenke Fungurume銅・コバルト鉱山の臨時管理者が任命される

 2022年3月1日付けメディアによると、DRコンゴのLubumbashi商業裁判所は、中China Molybdenum(CMOC)社が操業するDRコンゴTenke Fungurume銅・コバルト鉱山、国有鉱山会社Gecamines(同鉱山の20%シェアを所有)から一時的な管理者を任命した。2021年8月にDRコンゴ政府は、同鉱山との個別契約の契約条件を精査するとして、同鉱山の埋蔵量・資源量を再評価する特別委員会を設置した。契約上でのロイヤルティの計算根拠としていた鉱量の考え方に見解の不一致があった模様である。当時、CMOC社は問題解決を確信していると述べたが、その後の進展について公的なコメントはなされていない。2021年12月にGecaminesは裁判所に対し、鉱山の指導者の権限を剥奪し、一時的な管理者を任命するように申し立てを行った。今回の裁判所命令は、その申し立てを受けたものである。裁判所はGecaminesのSage Ngoie Mbayo氏を6か月間の管理者に任命し、両社の相違の和解、特に技術情報へのアクセス、会社が持つ社会問題に係る相違の解決を命じた。

ページトップへ