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- コバルト ニッケル リチウム
中国:ニッケル・コバルト・リチウム業界全体が需給パターンを示す
中国の新エネルギー産業は、2021年に急速に成長しており、ニッケル・コバルト・リチウム業界全体では、製品価格が大きく高騰し、輸入量が大幅に増加するという需給両面のパターンを見せている。
中国の精製コバルト(電気コバルト、コバルト粉末、コバルト塩等)の2021年の生産量は128千tで、前年比26.7%増加した。炭酸リチウム、水酸化リチウムの生産量はそれぞれ240千t、175千tで、前年比40.4%、88.6%増加した。ニッケル一次製品(電気ニッケル、ニッケル銑鉄、ニッケル塩等の一次原料から生産されるニッケル製品)の生産量は669千tで、前年比10.1%減少した。
コバルト・リチウム製品の価格も同様に大きく高騰した。2021年の電気ニッケル、電気コバルトの平均スポット価格はそれぞれ13.7万元/t、36.3万元/tで、前年比25.6%、40.1%上昇した。炭酸リチウム、水酸化リチウムの平均スポット価格はそれぞれ12.2万元/t、11.3万元/tで、それぞれ前年比177%、117%上昇した。
税関の情報によると、2021年のニッケル鉱石及び電気ニッケルの輸入量はそれぞれ4,352.9万t及び262千tで、それぞれ前年比11.4%及び100%伸びた。コバルト精鉱の輸入量は前年同期比64.3%減の17.4千t、コバルト中間製品、電気コバルトの輸入量はそれぞれ291千t及び6,424tで、それぞれ前年比2.8%及び3.4%伸びた。炭酸リチウムの輸入量は前年比61.7%増の81千tであった。
