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豪:リチウムイオン電池(LIB)産業に関する共同研究センター「FBICRC」、豪州のLIB産業が世界シェアを拡大するための提案をまとめた報告書を発表
2022年3月2日付けのメディアによると、電気自動車(EV)などで使用されるリチウムイオン電池(LIB)の産業を拡大することを目的とする産学官の共同研究センター「Future Battery Industries CRC(FBICRC)」は、豪州のLIB産業が世界シェアを拡大するにあたっての、政策面やメカニズム面における提案をまとめた報告書「Towards 2030 – Australia’s Battery Powered Future」を発表した。同報告書は、世界のLIB需要が2030年までに現在の9~10倍に増加し、LIBの売上が133~151bUS$にまで達することや、2050年までにLIBに関する世界の投資額が現在の40倍に増加することがIEAにより予測されていることなどの背景に触れたうえで、ニッケルやコバルトなど、LIBの材料となる鉱物として定義される「クリティカルミネラル」の鉱石市場において、世界全体の約50%を占めるとされる豪州がLIB産業の世界シェアを拡大することについて、「豪連邦政府の製造業助成イニシアティブであるModern Manufacturing Initiative(MMI)の助成額を増額してLIB産業の拡大を支援する。」、「再生可能エネルギー電力証書(REC)制度を改善して蓄電テクノロジーへの投資を促進する。」など、複数の提案を行っている。同報告書は、以下のリンクでダウンロード可能である:
https://fbicrc.com.au/wp-content/uploads/2022/02/Towards-2030-Australias-battery-powered-future-FINAL.pdf
