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ニュース・フラッシュ

鉱種:
PGM(白金族)
2022年3月9日 ヨハネスブルグ 原田武

ジンバブエ:Zimplats社、太陽光発電185MWのライセンスを取得

 2022年3月1日付けメディアによると、ジンバブエのPGM生産者Zimplats(南アImpala Platinum(Implats)社の子会社)社は、ジンバブエにて185MWの太陽光発電のライセンスを取得した。同社の操業においては、水力発電によるグリーンな電力を活用しているが、本ライセンスは新たな開発のための電力供給のためとして、Zimplats社のAlex Mhembere CEOが語った。第一期の太陽光発電所建設には37mUS$を要し、35MWの発電容量を持つ。2024年度には試運転を行う予定であり、その後の段階的な拡張が検討されている。同CEOはまた、数週間のうちに入札を行う予定であるとも語った。同社のジンバブエでの操業においては、製錬所の拡張やベースメタル精錬プロジェクトが計画されているが、太陽光発電での185MWは日中の全操業に対して十分なグリーンエネルギーを提供し、夜間は水力発電に依存することになる。
 一方で、Implats社の南アにおけるPGM生産操業に関して、同社のNico Muller CEOは「Marula PGM鉱山にて10MWのプロジェクトを進めているが、残りの全事業については選択肢を検討しており、具体的なプロジェクトやコスト、スケジュールについて、現状では約束できる段階にはない。」と語った。また、同社持続的開発担当役員のTsakani Mthombeni氏は「Implats社は2050年までのカーボンニュートラルを目指すことを公約しており、天然ガスの発電の位置づけやグリーン水素の活用などを盛り込み、2030年までの道筋を検討している。」と述べた。

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