ペルー：鉱業石油エネルギー協会、住民抗議によるCuajone銅鉱山生産停止の影響を説明

　2022年3月14日付け現地紙によると、鉱業石油エネルギー協会（SNMPE）のJacob会長（Southern Copper社CFO）は、Moquegua州Mariscal Nieto郡Torata区における複数のコミュニティによる抗議デモを理由とするCuajone銅鉱山の生産停止が15日目に入り、7千tの銅生産が失われたと報告した。
　またデモ隊に占領されていたViña Blanca貯水池について、2022年3月10日にSouthern Copper社の警備担当者や警察が介入し占拠は一度解除されたものの、数時間後に再度デモ隊が侵入して貯水池のバルブを閉鎖した結果、Cuajone銅鉱山のキャンプ地内に位置する住宅や病院などへの飲料水供給が遮断され約5千名の住民の生活に影響が出ていると訴えた。
　さらに生産停止による1日あたりの経済損失は、鉱業Canonや鉱業ロイヤルティが2.5mPEN（ソーレス）、所得税が6mPENにのぼると説明し、政府に対して憲法や法に基づく秩序回復措置を取るよう要請した。