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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年3月17日 北京 塚田裕之

中国:中国有色金属工業協会、ニッケル市場の現状と安定化に関し見解を述べる

 2022年3月14日付け現地紙は、ニッケル価格の急騰に関し、中国有色金属工業協会の関係者へのインタビュー記事を掲載した。その概要は以下のとおり。
 記者:2022年3月7日、LMEニッケル先物の取引終了時の価格は50,300US$/tに達し、翌8日、過去最高値の101,365US$/tに達した。同日午後、LMEは同日のニッケル取引を全て中止、2022年3月11日まで再開しないことを決定した。この件についてどのように見ているか。
 回答:強い関心を持っている。当面のニッケル価格はファンダメンタルズから大きく離れ、スポット価格に対する指導的役割を失い、実体経済へのサービス提供という本来の目的から外れることとなろう。世界のニッケル関連産業に厳しいダメージを与えたと考えている。
 記者:現在、川下企業では減産や受注停止が発生しており、現物取引は停止に近づいている。企業は非常に不安を抱えている中、この問題をどのように見るのか。
 回答:ニッケルはステンレスや新エネルギー電池生産に重要な原料である。中国のニッケル製品は国内需要を満たすのみならず、一部の製品は世界のサプライチェーンに組み込まれ、重要な一環となっている。我々は、中国政府がニッケル産業チェーンの安全性に強く関心を持ち、重視していると考える。実際に2021年、中国政府関連部門は、非鉄金属価格の暴騰に対し、可能な範囲内で銅、アルミニウム、亜鉛の国家備蓄を放出し、成果を上げた。
 記者:当面この環境下で、世界のニッケル産業チェーンの安定性をどのように確保するのか。ここ数年の中国企業によるインドネシアでのニッケル投資をどのように見るのか。
 回答:ニッケルは我が国にとっても対外依存度が高く、政府と有色金属工業協会は企業の「海外進出」を奨励し、資源開発を行っている。2021年、インドネシアは世界第1位のニッケル生産国になった。中国が技術や資金を提供し、インドネシアと連携した成果である。中国、インドネシア両国はこれを高く評価している。
 記者:現在、製品の価格変動が大きい。非鉄金属業界はどのように供給確保・価格安定を図るのか。
 回答:中国有色金属工業協会の対応としては、党中央・国務院における製品の供給確保・価格安定に向けた改善要求に基づき、業界内の状況を把握し、関連部署に随時報告し、検討した上で意見を提出する。企業に対しリスクを早期に警告し、政策文書の周知徹底を図る。非鉄企業は「中国非鉄金属業界における自主規制公約」を履行し、業界の自主規制を強め、市場を安定させ、価格の秩序を保ち、悪質な報道による非鉄金属製品価格の非理性的上昇を防ぐ。国内や海外の「双循環」の融合により、安定した健全な方法で国内の大循環を確保する必要がある。

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