加：ON州政府、同州初となるクリティカルミネラル戦略を発表

　加ON州政府は2022年3月17日、同州初となる今後5年間のクリティカルミネラル（重要鉱物）戦略を発表した。同戦略では、クリティカルミネラルの探査・研究支援、地球科学情報の向上、規制枠組みの見直しや先住民族との経済開発機会の構築など柱に、ON州北部での鉱山事業と南部での電気自動車（EV）およびバッテリー製造業を連携させ、クリティカルミネラルの供給において世界を牽引することを目指している。
　クリティカルミネラルは探査・開発ポテンシャル、経済上の戦略的重要性、低炭素経済への移行を支える技術の最終用途での応用、世界需要などの観点から選定され、3年ごとに見直しがなされる。今般策定された鉱種リストは以下のとおり。
　アンチモン、重晶石、ベリリウム、ビスマス、セシウム、クロム鉄鉱、コバルト、銅、蛍石、ガリウム、ゲルマニウム、グラファイト、インジウム、リチウム、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ニッケル、ニオブ、リン酸塩、白金族、レアアース、スカンジウム、セレン、タンタル、テルル、錫、チタン、タングステン、ウラン、バナジウム、亜鉛、ジルコニウム
　ON州政府は本戦略の一環として、ジュニア企業による初期探鉱費用に対するファイナンス支援を目的としたJunior Exploration Programに今後3年間で24mC$を拠出する計画。現在同州では、クリティカルミネラルを対象とした約130の初期探鉱事業と、16の後期探鉱案件が進められている。