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2022年3月23日 北京 塚田裕之

中国:2022年、新エネルギー車販売台数は好調の予想、消費拡大に向けた施策も実行

 2022年3月5日、工業情報化部の肖亜慶部長は報道機関のインタービューに対し、2022年1~2月、我が国の新エネルギー車の販売は好調で、2022年は所定目標を達成する、もしくは大きく上回る可能性もあるとの期待感を示した。第13次5か年計画期間中、中国の新エネルギー車年間販売台数は2016年の50.7万台から2020年は136.7万台に増加、2022年1月の中国の新エネルギー車生産・販売台数は45.2万台、43.1万台であり、それぞれ対前年同月比1.3倍、1.4倍増加した。
 2022年3月5日に開催された、第13期全国人民代表大会第5回会議における政府活動報告では、新エネルギー車の消費を引き続き支援するとともに、地方において農民向けエコ・スマート家電購入補助、買い替え補助を奨励すると述べられた。国務院新聞弁公室の記者会見で肖副部長は、工業・経済の安定的な成長を促進するため、新エネルギー車購入補助、充電施設の補助、車両船舶税の減免・優遇といった、消費拡大に向けた多くの政策を引き続き実施すると述べた。
 国泰君安の研究レポートによると、2022年、新エネルギー車の販売台数は中国で550万台、国外で1,000万台に達する可能性がある。中信証券の研究レポートによると、2022年、補助政策を着実に実行することで、優れた車種も生まれ、今後、産業全体のスマート化・電化が急速に進展するとみられる。また雷軍全国人民代表大会代表・小米集団董事長兼CEOは、新エネルギー車用の急速充電インフラ施設の建設を推進すると述べた。
 中国の新エネルギー車産業の発展の勢いを維持し、新エネルギー車市場を拡大するため、丁士啓全人代代表・銅陵有色集団副総経理は、新エネルギー車補助金政策を継続し、購入税・車両購入税の徴収免除を2025年まで継続すると述べた。また、新エネルギー車関連施設の建設を急ぎ、業界の健全かつ迅速な発展を支援するという。

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