加：鉄道大手Canadian Pacific Railway社、ロックアウトを解除し操業再開へ

　加Canadian Pacific Railway（CP）社は、2022年3月22日付けプレスリリースによれば、従業員約3千人を代表する労働組合（TCRC：Teamsters Canada Rail Conference）との間で最終的かつ拘束力のある仲裁合意に至ったことを受けて、3月20日から行っていたロックアウトを解除した。TCRCに所属する約3千人の従業員は、3月22日正午付けで職場に復帰する。CP社は賃金、福利厚生、年金などの待遇改善を求めるTCRCによるストライキ通告を受けて労使交渉を継続していたが、3月16日付けでロックアウト予告通知を発出した後、両者が互いを非難する声明を発表したことにより、緊張感が高まっていた。カナダ鉱業協会（MAC）は、世界的な感染症の流行などにより、既にサプライチェーンが混乱している中でのストライキ行為は、「信頼できる貿易相手国としてのカナダの評判を失墜させる恐れがある。」との強い懸念を示していた。