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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年3月30日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT MSS、2022年8月に製錬所操業開始へ

 2022年3月28日付け現地メディアによると、ニッケル製錬所PT Metal Smeltindo Selaras(PT MSS)は、2022年5月に中部Sulawesi州RKEF製錬所で試運転を実施し、2022年8月に生産を開始する見込みである。現在、建設進捗率は89%である。これまでPT MSSは製錬所の建設に460mUS$を投じている。また、4×33MVA(メガボルトアンペア)のRKEF製錬所は、2×65MW(メガワット)の石炭火力発電所によって電力が賄われる予定で、石炭火力発電所は82%が完成している。
 製錬所は、中部Sulawesi州MorowaliのTranson Bumindo Resources工業団地内に位置する。製錬所へのニッケル鉱石供給は、近隣の鉱山会社PT Madani Sejahteraから行う予定であり、第一段階では50haの区域で採掘を行うことが許可されていた。しかし、投資省は2022年初めに、突然同社の採掘許可を取り消した。PT MSSが操業を開始するまでにPT Madaniの採掘許可が復活しなかった場合、PT MSSが必要な鉱石をどこから調達するかは明らかではない。

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