インドネシア：CarbonX社、AirCarbon Exchange社とMOUを締結し、インドネシアのカーボンマーケット構築

　2022年3月28日付けメディア等によると、インドネシアで影響力がある炭素資産開発会社であるCarbonX社は、世界初の完全デジタル炭素取引所のAir Carbon Exchange（ACX）社と、インドネシアで炭素市場を共同開発する覚書を締結した。
　CarbonX社のディレクターであるDessi Yuliana氏は、このパートナーシップにより、インドネシアの炭素プロジェクト開発者に、ACXの国際的な顧客オーダーブックとリンクした国内炭素市場を提供することになるとした。また、この炭素市場により、成長中のインドネシアの炭素市場を迅速に拡大することができるとした。
　CarbonX社コミッショナーのPandu Sjahrir氏によれば、インドネシアは現在、これは炭素経済価値の実施に関する大統領規則第98/2021号によって、2060年のネット・ゼロ・エミッション（NZE）目標を通じてグリーン経済への移行を約束している。インドネシア国家開発計画省（Bappenas）によると、NZEを達成するためには、インドネシアは年間GDPの約3.4～3.5％の巨額の投資を必要とする。
　CarbonX社は、インドネシアで炭素資産投資を展開する株式非公開の炭素投資会社である。同社は、インドネシアにおける高品質の炭素資産およびESGプロジェクトに投資、開発、維持管理を行う予定である。