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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 クロム
2022年4月4日 ヨハネスブルグ 原田武

南ア:Transnet社の鉄道網の問題により石炭・鉄鉱石・クロムの輸出量が伸び悩む

 2022年3月28日付けメディアによると、南ア国有企業Transnet社の鉄道網の問題のため、南アにおける石炭、鉄鉱石及びクロムといったバルクマイニングの鉱山から港までの輸送が滞っている。石炭や鉄鉱石が歴史的な高値を付けているものの、鉄道ケーブルの盗難や故障の多発、機関車の不足などにより、同社の鉄道網による輸送が十分に機能せず、鉱山の山元ではストックパイルを余儀なくされているという。同社の問題の背景には経営の非効率性があり、前Zuma政権時の経営ミスによる空洞化やサプライヤー契約における広範な汚職問題がある。
 南ア鉱業協議会(Minerals Council)によると、石炭、鉄鉱石及びクロムにおいて、港まで輸送されなかった契約量によって、2021年だけで約35bZAR(南ア・ランド:約24mUS$相当)の利益を逃した。一般炭輸出者であるThungela社によると、石炭価格の上昇にも拘わらず、Transnet社による石炭輸送量は13年ぶりの落ち込みをみせた。Kumba社の鉄鉱石のストックパイルも2021年12月時点で6.1百万t(対2019年比25%増)であり、2022年も同様のレベルのストックを維持することになる。2021年は年間39.3百万tの輸送実績であったが、本来の能力である44百万tに近づけて欲しいとKumba社スポークスマンは語る。Kumba社の親会社であるAnglo AmericanのMark Cutifani CEOは、「Transnet社の輸送をサポートするために資本への貢献や各種協力を行う必要があれば、その可能性を検討する。」と語る。「早急な対応がなければ、南アのポテンシャルをフル活用できず、商品価格の恩恵を再び逃してしまうだろう。」と鉱業協議会は述べている。

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