ペルー：Cuajone銅鉱山、操業停止が継続、協議も難航

　2022年4月10日、地域コミュニティの抗議デモにより2022年2月28日から操業を停止しているCuajone銅鉱山（Moquegua州）に関して、エネルギー鉱山大臣をはじめとする政府代表団が現地を訪問し協議を試みたものの、コミュニティ側との合意は達成されなかった。
　このような中、2022年4月11日にCuajone銅鉱山労働者連盟は声明を発表、約50日間にわたって鉱山キャンプ地への水供給が遮断されているとし、政府による介入・解決が期待できないならば自分たちが実力行使で水供給回復に必要な措置を行うとしたほか、その際に何らかの暴力的な行為などが発生しけが人が出た場合、その責任は政府に帰すると表明した。
　さらに、翌12日付け現地紙によれば、政府代表団は同12日に再度現地を訪問し協議会を開催する計画である一方、コミュニティはSouthern Copper社代表者の出席と、同社によってこれまでに行われた住民に対する告訴の取り下げを、Southern Copper社は水の供給再開や鉄道の封鎖解除が行わることを協議に応じる条件として要求しており、依然協議の実現も不透明な状況となっている。