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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2022年4月15日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Timah、レアアース開発技術を募集

 2022年4月12日付け現地メディアによると、錫大手の国有企業PT Timahは、政府が今後数年間のレアアース産業の発展を目標としているため、レアアースの抽出に役立つ先進技術を求めている。
 そのため、PT TimahはCanada Rare Earth社と協力協定を締結しており、また、中国からの技術移転も模索している。
 PT TimahのAchmad Ardianto社長は、2022年4月11日、エネルギーと採鉱に関する下院委員会VIIの公聴会で、「おそらく最も簡単な選択肢は、中国から技術を得ることである。なぜなら、レアアース探査における中国の技術能力は証明されているからである。」と述べた。同社長によれば、PT Timahは、レアアースを含む鉱物であるモナザイトから最大300tのクラッキングを実施し、2022年に1,000tの生産を目標としており、その達成には高度な技術が必要である。
 工業省のTaufiek Bawazier金属・機械・輸送機器・電子産業局長は、同じ公聴会で、インドネシアは現在、レアアース産業を開発するためのロードマップを準備しており、レアアースはグリーンエネルギー移行を支える戦略的代替物と見なされていると述べた。技術が限定されているため、インドネシアではレアアース探査の可能性を持つ場所を、北Sumatra州、Bangka Belitung州、西Kalimantan州、中部Sulawesi州などにおいて、7か所しか見つけることができなかったという。

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