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2022年4月15日 北京 忽滑谷諒子

中国:ゼロコロナ政策が経済活動に与える影響

 2022年4月8~12日付け現地報道によると、中国国内では新型コロナウイルス(以下、コロナ)感染が広がり、ゼロコロナ政策が徹底されている。中国最大の経済都市、上海市も2022年3月28日以降ロックダウン(都市封鎖)が行われ、経済活動に影響をきたしている。
 当地報道等を基に、2022年4月上旬までの企業活動への影響と対応、中国経済動向を下記にまとめる。

●企業活動への影響と対応

米Tesla社 2022年3月28日以降、上海の工場「ギガファクトリー3」操業停止が継続している模様。
独Volkswagen社 2022年4月1日から上海市内に4か所ある合弁乗用車工場を休止。
NIO(上海蔚来汽車) 電気自動車(EV)完成車生産を一時停止。吉林省、上海市、江蘇省など各地のサプライヤーが生産停止となっていることを受けた措置。
CATL(寧徳時代新能源科技股份有限公司) 2022年4月11日、同社広報部は「防疫体制を強化した、供給を保障するため、秩序ある生産体制を確保している」と発表。特段の工場停止措置は無い模様。(製造拠点がある福建省で新規陽性者が確認され、2022年4月10日から交通規制の実施が行われたことを受け、発表)

●経済動向・見通し

2022年3月PMI 2022年4月1日、中・財新と英・IHS Markit社が発表した2022年3月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は48.1。基準値である50を下回ると景気の減速を意味するが、2022年3月は、2020年2月のコロナ感染拡大当初に大きく落ち込んだ同月以来の低水準となった。
世界銀行 2022年4月5日に発表した経済レポートで、中国の2022年のGDP成長率を5.0%と予測、2021年10月時点の予測値5.4%から下方修正。「ゼロコロナ」政策による経済圧力が要因と指摘。
盛松成氏
(元中国中央銀行統計局局長)
元中国人民銀行(中国中央銀行)調査統計局局長で中欧国際工商学院(CEIBS)教授の盛松成氏は、2022年4月8日、コロナ感染拡大を考慮し、「今年のGDP成長率政府目標値(5.5%前後)を達成するにはさらに多くの努力が必要になった」と指摘。
蘭ING 2022年4月10日付け当地報道によると、経済の中枢である上海市のロックダウンが2022年4月末まで継続すれば、中国のGDPが2%失われる可能性がある、との試算を公表。
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