ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- ジスプロシウム テルビウム ウラン ネオジム プラセオジム レアアース/希土類 バナジウム
米:Energy Fuels社、UT州White Mesa Millから商業規模のレアアースを出荷
2022年4月13日付けプレスリリースの中で、米Energy Fuels社は、米UT州White Mesa Millで生産された商業規模の酸化ウラン(U3O8)、五酸化バナジウム(V2O5)、レアアース炭酸塩をそれぞれ出荷したことを発表した。酸化ウランと五酸化バナジウムは、次の工程でユーザー企業向けに加工され、レアアース炭酸塩は、加Neo Performance Materials社のエストニアの分離精製施設に輸送される。レアアース炭酸塩は、部分的な溶媒抽出(SX法)によりランタンの大半が分離されたもので、純度はネオジム・プラセオジムが約32~34%/TREO、テルビウムとジスプロシウムが約1.8%/TREOであった。同社によれば、米国で商業規模のレアアースが分離されたのは、2000年代初頭以来であるという。現在、同社はラボスケールでのレアアース分離試験に取り組んでおり、最近では高純度ネオジム・プラセオジムの生産に成功した。本試験は2022年を通して実施される計画で、重希土類の分離可能性ついても評価する予定である。また、2025年または2026年からのレアアース酸化物の生産に向けて、初期生産能力10千t/年を有する軽希土分離施設のFSを行っており、並行してテルビウムやジスプロシウムを含む重希土酸化物の生産可能性も追求しているとのことである。
