ペルー：Las Bambas銅鉱山、地域住民の敷地侵入により操業停止

　2022年4月15～18日付け現地紙によると、15日未明、Apurimac州Cotabambas郡Challhuahuacho区のFuerabambaコミュニティの住民数百名が、Las Bambas銅鉱山の敷地であるTakirutaエリアに侵入・占拠した。
　住民らは鉱山側による約束不履行を理由にコミュニティの土地を回復する意向を主張する一方、MMG Las Bambas社は、本コミュニティとの間には合計で264件の約束事項が存在するが、そのうち54％は既に履行済み、25％は履行中、21％は実施計画段階にあると説明している。2022年4月16日、エネルギー鉱山大臣などを始めとする政府代表団が現地を訪問して協議を試みたものの合意には至らず、占拠は継続している。
　2022年4月18日ペルー鉱業石油エネルギー協会（SNMPE）のJacob会長は、本占拠を理由としてLas Bambas銅鉱山が操業を停止した旨明らかにした。また、翌19日MMG Las Bambas社は、このような状況により翌20日には銅鉱石の生産を停止すると発表した。
　一方、Cusco州Espinar郡においても、2022年4月20日からMinera Antapaccay社への無期限抗議デモによる南部鉱物輸送道の封鎖実施が計画されている。