ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銅 アンチモン レアアース/希土類 コバルト タングステン タンタル ニッケル バナジウム リチウム
豪:豪州におけるクリティカルミネラルの既知量、多くの鉱種で増加と豪州地質調査所の調べで判明
2022年4月21日付けの地元メディアによると、リチウムやニッケル、コバルトなど、“電気自動車(EV)などで使用されるリチウムイオン電池(LIB)や再生可能エネルギー施設などに利用される鉱物”と定義される「クリティカルミネラル」のうち、多くの鉱種の豪州での既知量が増加していることが、豪連邦政府の豪州地質調査所(Geoscience Australia)の調べで明らかになった。同調査所は、豪州に存在する鉱物資源の各鉱種に関し、同政府の「地質学的及び経済的に採掘が可能である」という基準に則した既知鉱石測定システムNational Classification Systemに基づき、2020年の経済的実証資源量(Economic Demonstrated Resources:EDR)を算定し、2019年のEDRと比較した。その結果、コバルトが1,495千tと対前年比7%増、リチウムが6,174千tと同比8%増、ニッケルが21.4百万tと同比1%増、レアアース酸化物が4.20百万tと同比4%増、タンタルが99.4千tと同比6%増、タングステンが577千tと同比43%増、アンチモンが125.2千tと同比24%増、バナジウムが7,408千tと同比23%増、銅が96.65百万tと同比4%増となったとしている。同調査所は、クリティカルミネラルのEDRが増加した主な背景は、探鉱増加及びこれら鉱物需要の世界的増加であると分析している。
