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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2022年5月10日 北京 忽滑谷諒子

中国:最近の新型コロナウイルス流行が銅板生産にもたらす影響

 2022年4月29日付け報道によると、2022年の年明け以降、中国の多くの地域で新型コロナウイルス(以下、コロナ)が再流行し、国内の銅板加工業会は大きな影響を受けているという。安泰科が銅板生産の主要企業へ調査を行った結果、人員・物資の移動制限が工場の稼働を圧迫していると同時に、原材料の高騰が生産コストを押し上げ、企業の操業に多大な影響を与えている実態が判明した。
(1)稼働率の低下
 2022年第1四半期の銅板生産工場の稼働率は67.6%で、対前年同期比マイナス3.5ポイントとなった。現在、感染拡大により防疫体制が強化されている長江デルタ及び珠光デルタ域は、銅板加工業の集積地であり、人員・物資の移動規制により発注キャンセルが相次ぐなど工場稼働率を低下させているという。
(2)利益の低下
 上場企業らの2022年第1四半期決算報告書によると、利益額は安徽楚江科技新材料股份有限公司(楚江新材)が1.14億元(約22.8億円)で対前年同期比5.23%減、鑫科材料科技股份有限公司(鑫科材料)が1386億元(約2.8兆円)で同比35.8%減となっている。各企業は、在庫や生産コストを減らすなどの対応を行っているという。
 安泰科は、調査を通じて、「コロナ感染拡大が国内産業に影響を与えている。今もなお厳しい状況だが、2022年5月末から6月初めにかけて感染拡大は収束する見通しで、同時に銅板需要も大幅に回復する可能性がある」と短期展望についてもコメントしている。

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