チリ：Dominga鉄・銅プロジェクト、最高裁判所が漁業組合の申し立てを却下

　2022年5月18日付け地元メディアは、Dominga鉄・銅プロジェクト（Coquimbo州）に関して、最高裁判所は、2021年4月にAntofagasta環境裁判所が出した判決を不服として取り消しを求めるONG Oceana（漁業組合）の申し立てを却下した。
　2021年4月、Antofagasta環境裁判所は、同プロジェクトの不認可に不服を申し立てたAndes Iron社の主張を認め、環境影響調査は不適であるといった閣僚委員会とCoquimbo州環境影響委員会の決議を取り消す判決を出した。その後、Coquimbo州環境評価委員会は、Antofagasta環境裁判所の判決に従い、同プロジェクトについて再評価を実施し、2021年8月に同プロジェクトの環境影響評価を承認した（2021年8月13日付 ニュース・フラッシュ：Andes Iron社、Dominga鉄・銅プロジェクトの環境承認を取得参照）。
　最高裁判所の判決について同社は、「最高裁判所の判決で満足のいく結果が出た。環境影響評価に関し提供した情報は、十分かつ完全なものであり、同プロジェクトは法的および技術的評価を管理する現在の環境規制に全て準拠していることが立証された。」と述べた。
　他方、ONG Oceanaは、最高裁判所が本申し立てを認めると期待していたが、同プロジェクトに関しての行方は、閣僚委員会に委ねられることになったことから、同委員会が環境影響評価の承認を再び拒否することを期待しているという。