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豪:連邦総選挙で労働党が過半数議席を獲得し勝利を宣言、鉱業界は新政権の気候変動対応政策に注目
2022年5月22日付けの地元メディアによると、2022年5月21日に行われた連邦総選挙において、最大野党の労働党が、豪連邦政府の下院議席151議席のうち過半数の76議席を獲得し、9年振りに同政府の政権を掌握したことを宣言した。同政府の現与党である自由党と国民党が同選挙で獲得した議席数は、開票後2日が経過した時点で合計54議席である。鉱業界は、労働党による新政権に関し、同党の掲げた「温室効果ガス(GHG)排出量を2030年までに2005年比43%削減し、2050年には実質ゼロとする」というGHG排出削減目標値が、比較的緩やかとされる気候変動対応政策においてそのまま維持されるかに注目している。鉱業探鉱企業協会(AMEC)が「新政府は、探鉱企業の抱える“GHG排出量は高いうえにその削減が難しく、貿易への露出度が高い”という課題へ理解があることを期待する」とするほか、豪州鉱物資源評議会(Mineral Council Australia:MCA)が、「労働党は、資源産業による豪州経済への貢献を明確に理解していると捉えている」としており、新政権に協力する意向を示したとされる。
