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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト レアアース/希土類
2022年5月26日 バンクーバー 佐藤すみれ

ジャマイカ:ボーキサイト枯渇の見込みから国内鉱業の多角化が急務

 2022年5月23日付け報道によると、Audley Shaw運輸鉱業相は、国内のボーキサイト資源が今後20年以内に枯渇する可能性があるとし、鉱業の多角化の必要性を主張した。Shaw大臣は英Manchesterにおいて開催されたボーキサイト・アルミナ産業会議において、ジャマイカ国内のボーキサイト精錬所が複数閉鎖されている状況を受け、緊急に新たな鉱物資源の開発に乗り出す必要性を語った。可能性として石灰石開発へのシフトが存在し、同省鉱山地質部によると、国土の地表約70%の範囲で計50十億tの可採埋蔵量が確認されている。しかしながら、同イベントに参加した元ジャマイカ鉱山地質局長官のCoy Roacheコンサルタントによると、ボーキサイトやアルミナと比較し石灰石の収益性が低いことから、近い将来ジャマイカにとってボーキサイトの代替財となりえる資源は存在せず、同氏は「ボーキサイトと共に生きていくと言わざるを得ない」との見解を示した。
 なお、国内には金、銅、レアアースの賦存も確認されており、業界紙によれば現在国内には主に銅および金をターゲットとする探鉱初期段階のプロジェクトが4件存在し、C3 Metals社が保有するBellas Gate、Main Ridge、Hungry Gullyの3件のプロジェクトが含まれる。

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