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インドネシア:中CNGR社、インドネシアで新たに3つのニッケルマット製錬所を開発へ
2022年5月19日付け現地メディアによれば、中国の電池材料メーカーCNGR Advanced Material社は、電気自動車(EV)電池材料の需要増に対応するため、北Maluku州のWeda Bay工業団地(IWIP)で新たに3つのニッケルマット製錬所を開発する計画である。
CNGR社は、2022年5月18日の深圳証券取引所への報告で、同社の香港支社がシンガポールのRigqueza International社と、3つのニッケル製錬所プロジェクトに共同投資する契約を締結したと発表した。Rigqueza社は、各プロジェクトに30%の権益を持つことになる。
CNGR社は、各製錬所プロジェクトに420mUS$を投資し、それぞれ40千t/年のニッケル含有量のニッケルマットを生産する模様である。
CNGR社とRiqueza社は現在、中部Sulawesi州のMorowali工業団地(IMIP)にある共同ニッケルマット製錬所の生産能力拡大も進めている。CNGR社は2021年11月、このプロジェクトによってニッケルマットの生産能力が60千t/年に倍増すると発表している。また、Riqueza社はIMIPニッケルプロジェクトの30%の権益も保有する。
さらに、CNGR社はニッケル大手の中国青山集団(Tsingshan)とも合意に達しており、40千tの製品を供給する予定である。
2021年12月、CNGR社は同じく中Xiamen Xiangyu社(厦門象嶼股份有限公司)とニッケルとコバルトの供給に関する「戦略的協力」協定を締結したと発表した。この契約により、両社はニッケル・コバルト原料の長期供給を確立することに合意した。2022~2027年までの5年間に、ニッケル約80千t、コバルト約15千tを達成する予定である。また、本契約により、両社はインドネシアにおけるラテライトニッケルの資源開発、製錬、三元前駆体生産を共同開発する。
