カザフスタン：鉱物抽出税率を50％引き上げる税法改正案、議会に提出

　2022年5月25日付けの地元報道等によると、国民経済省のAlibek Kuantyrov大臣は、鉱物抽出税（MET：Mineral Extraction Tax）について、商品取引所に上場される金属については50％、その他の金属（鉄鉱石、クロム鉱石、マンガン等）については30％引き上げる税法改正案が国会に提出されたことを明らかにした。
　同大臣は、税率引き上げの理由として、2018～2022年にかけて上場金属価格が40％以上と大幅に、その他金属価格も平均20～40％上昇したことを指摘した。
　他方、2023年1月1日以降に探鉱･開発が開始される新規鉱床については、収益率（IRR：Internal Rate of Return）が15％に達するまでMETを免除することも同改正案に盛り込まれた。
　なお、現行のMET税率は、金、銀、白金族5％、銅5.7％、亜鉛7％、クロム鉱石16.2％、マンガン鉱石2.5％、レアメタル7.7％、レアアース6％となっている。