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インドネシア:東Kalimantan州のニッケル製錬プロジェクトの環境許可、間もなく下りる見込み
2022年5月27日付け現地メディアによると、東Kalimantan州の港湾都市BalikpapanのKalimantan工業団地に計画されているニッケル製錬所の環境許可は、建設プロセスを速やかに再開できるよう、間もなく下りる見込みである。
東Kalimantan州環境部門の責任者であるAhmad Rafiddin Rizal氏は、2022年5月26日に地元メディアの取材において、環境許可は現在事務所の環境影響評価チームによって審議されているとした。
同氏は、同チームによる審議が完了した後、環境影響評価について、製錬所プロジェクトを開発する予定のPT Mitra Murni Perkasa(MMP)に報告する予定であると説明した。その後、PT MMPはチームの指摘をもとに文書を修正し、1~2週間後に再度環境関連について報告する予定である。許可が下りれば、PT MMPは2024年にニッケル製錬所プロジェクトを完成させるべく、建設を再開可能になる。
Ahmad Rafiddin Rizal氏は、現在プロジェクトサイトが環境林業省によって封鎖されていることを認めた。封鎖解除の条件の1つは、PT MMPが環境許認可を取得することである。
現在、PT MMPは環境許認可を取得できていないため、計画中の製錬所建設に関連した整地活動を中断せざるを得なくなっている。また、環境活動からは、このプロジェクトが現地のマングローブの生態系に害を与えるのではないかという懸念が表明されている。
PT MMPのニッケル製錬所の開発計画では、ニッケルマットの生産能力は27,800t/年に達する予定である。また、東kalimantan州では初のニッケル製錬所となる。製錬所は、ロータリーキルン電気炉(RKEF)技術を応用した製錬所となる予定である。
PT MMPのAndrew Hidayatコミッショナーは2021年9月、このプロジェクトの総投資額は6.5tIDR(インドネシアルピア)と推定されると発言している。この時は、2023年3月の完成を目指し、2021年10月の着工を目標としていた。
