ペルー：Cobriza銅鉱山、売却実現せず

　2022年5月26日付け現地紙によると、Doe Run Peru社の債権者団体は、Cobre de los Andes社によるCobriza銅鉱山（Huancavelica州）の買収提案受け入れを決める投票を実施したものの、賛成票が承認に必要な66％に届かず同社への売却は却下され、2022年7月6日まで別の売却先を模索する方針となった。
　本結果を受けて2022年5月25日、本鉱山が位置するSan Pedro de Corisコミュニティは鉱山の設備を占拠したほか、コミュニティのMeza代表は債権者団体を率いるエネルギー鉱山省（MINEM）前でデモを行った。
　一方、本鉱山やLa Oroya製錬所（Junin州）の入札や売却プロセスを請け負うConsultores A1社は、2022年6月30日までに地質鉱業冶金研究所（INGEMMET）に支払わなければならない鉱区維持料と最低生産量不履行の罰金1.3mUS$捻出のため、緊急対応計画を始動しLa Oroya製錬所のスクラップや石炭、硫酸、亜鉛フェライト等の資産オークションを実施する見通しを明らかにした。