閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
PGM(白金族)
2022年6月9日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

南ア:Sibanye-Stillwater社、Marikana K4プロジェクトから初出鉱

 2022年5月16日付けで南アPGM生産者Sibanye-Stillwater社は、Marikana K4プロジェクトについて、プロジェクト再開後2022年5月5日に最初の鉱石を出鉱したと発表した。同プロジェクトは大部分が事前に開発された高収益プロジェクトで、Merensky ReefとUG2の両鉱化ゾーンにアクセスし、50年にわたり平均約250千4Eoz/年(4E)を生産する。メインシャフトと立坑は、それぞれ地表下1,332m及び1,078mまで開発され設備は整備されているほか、関連する地表のインフラも小規模な改修を除き大部分は整備されている。また、K4プロジェクトの選鉱施設は既にフル稼働しており、UG2及びメレンスキーリーフの鉱石を約130千t/月処理する能力を有している。同プロジェクトは、操業期間中4,000人以上の直接雇用と地元企業への有意義な機会を提供し、中小企業の発展、さらに地域社会の重要な経済発展と技術移転を確保し、全てのステークホルダーに数十年にわたって大きな価値を創出する。このマイルストーンに関して同社のNeal Froneman CEOは「本プロジェクトは、PGM業界において比類のないトップクラスのプロジェクトであり、全ステークホルダーに長年にわたって大きな価値と利益をもたらす。Sibanye社は本プロジェクトの開発を通じてMarikana鉱山の未来に約4bZAR(南ア・ランド:約258mUS$)を投資しており、当社とそのステークホルダーの持続可能性への継続的なコミットメントを確認できる」とコメントしている。
 K4プロジェクトは、2019年にSibanye社がLonmin社を買収した際に大部分が事前開発され設備が整っている。K4プロジェクトは、南アNorth West州Rustenburgの東40kmにあるBushveld複合岩体のWestern Limbに位置するMarikanaPGM鉱山の6番目の操業として開発された。Marikana鉱山全体の尾鉱も含めた埋蔵量は22.3百万oz(4E)、資源量は128百万oz(4E)と見積もられている。

ページトップへ