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ニュース・フラッシュ

鉱種:
プラチナ パラジウム PGM(白金族) ロジウム
2022年6月10日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

南ア:Johnson Matthey社、プラチナの供給過剰の縮小とパラジウムとロジウムの供給不足を予測

 2022年5月17日付けメディアによると、Johnson Matthey社は2022年、プラチナ市場の供給過剰は縮小し、パラジウムとロジウム市場は再び供給不足になる可能性が高いと発表した。
 これらの金属は自動車エンジンの排ガス低減触媒に使用されており、プラチナは他の産業や宝飾品、投資にも利用されている。パラジウムとロジウムは供給が逼迫しているため最近は過去最高の価格を記録しているが、プラチナは十分な供給があるため価格は抑えられている。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、対ロシア制裁は輸出禁止には及んではいないが、同社によれば、政府もしくは企業が禁輸措置に及ぶ可能性はある。また半導体不足による自動車生産台数減少から2022年の需要は減退見込みであるが、供給も影響を受け、南アのPGM生産量は減少する見込みとした。
 Johnson Matthey社によると、大型トラックの触媒にプラチナが使用されるようになったほか、自動車メーカーがコスト削減のため触媒のパラジウムをプラチナで代替しているため、プラチナ需要が増加している。また、パラジウムとロジウムの高価格により、中国の自動車メーカーは大幅な使用量削減を図っている。同社によると、パラジウムの最大生産国であるロシアの供給リスクの高まりにより短期的にパラジウムの代替が加速されるとは考えにくいが、長期的に可能性はある。さらに自動車メーカーは、2022年もしくは2023年も使用する金属量を迅速に変更できないが、緊迫するウクライナ情勢が長期化すれば、事前の計画より少し早くパラジウムを代替する柔軟性が出てくるかもしれないという。

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